難関中学への適性検査 | 整理できる脳~ムダなくモレなく美しく!~
こちらは、ネットにて適性検査の問題に対してご依頼を受けて
作成した指導資料です。
東京都のお母さんにはお馴染みなのかもしれませんが、
都立R高校付属中学の「りょうくんとみさきさん」シリーズです。
最近は、
私立中学でも適性検査方式がますます激増しているようですね。
長短はつきものですから、賛否両論あるのかもしれませんが、僕は総論的にはいいと思っています。
この問題でも、(問題2)がすごくいいと感じました。
学ぶことによって生まれるであろう「生活の知恵」
そのものが問われていました。
おそらく、お子さんが大学生になってアルバイトをした時に、雇い主からどう評価されるかが、
こういうところで決まるんだろうなという思いがしました。
勉強も、スポーツと同じように適性だとか向き不向きがどうしてもありますから、難しいことが
解けるとか解けないとかに目くじら立てることはありません。
しかし、普通に生活の知恵につながるようなことは勉強の中にもいっぱい詰まっていますから、
そういったことは身に着けておく方が得ですよね。
【問題】
りょうくんの通う小学校では、児童会の取り組みで、毎年1月の終わリに募金を行っています。
そのことを家族に話したところ、お父さんから家にある貯金箱の中に入っているお金を募金
してもよいといわれました。
冬休み明けの登校日に、その貯金箱の中のお金についてみさきさんと次のような話をしました。
りょう:その貯金箱の中には全部で12枚の硬貨が入っているとお父さんがいっていたよ。
みさき:自分で数えたわけではないの。
りょう:冬体みの間、お父さんが硬貨を毎日一枚ずつ入れていたみたい。
貯金箱は金属でできていて中が見えないし、硬貨を入れる穴しか開いていなかったから、
すぐには確認できないんだ。
みさき:でも、どれくらいの金額になるのか分からないかな。
りょう:そうだね。お父さんは、6種類の硬貨を人れたといっていたから、少なくとも何円入って
いるかは計算すれば分かるよ。
みさき:6種類ということは1円、5円、10円、50円、100円、そして500円のすべての硬貨が
人っているのね。全部で12枚だから、考えられる金額はいろいろあるわ。
(問題1)
全部で12枚だから、考えられる金額はいろいろあるわ。とありますが、
貯金箱の中に入っている金額について、最も大きい場合を考え、その金額を書きなさい。
・・・
適性問題は、長いですからこの辺で止めておきますよ。
そうすると、ナント!思わぬ硬貨が...いや失礼、思わぬ効果が...。
この後、「もっと、実際に入っている金額を特定するには、何をすればいいのかな?」
ってことを、子どもさんとディスカッションしてみるなんてことに進めば、最高の学び
にもなり、最高の親子の対話になるんじゃないでしょうか?
・・・