つるかめイチロー算と面積図のワナ！ | 難関中学への算数指導より
「つるかめ算は面積図を描きなさい！」
常々、そう言われているかもしれないけれども、この資料では、
「ちょっとそうは簡単にいかないぞ！」って感じのつるかめ算
を探検してみる。
たいていは、面積図を描けば答えが出ちゃうけれども、
ちょっとひねった問題では、面積図を使ったらわけが分からなく
なっちゃうなんてこともあるんだね。
「そんなの関係ないや！」と思うかもしれないけれども、
実際に難関中学では出題される。
それ以上に、理屈で考えれば何でも解けるが、面積図じゃ苦しい
こともあることを知っておいてほしいのさ。
だから、最初に面積図の意味をよ～く理解しておこうか！
簡単な例でやってみるね。
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この資料は、僕が天才肌の小学生を指導したときに作った資料を編集したもの。
塾に行ってないけど、つるかめ算など簡単に解いちゃった。
公式を知らないから、自分で考えて解いていることが横で見ているとすぐに分かる！
「この子はその時に考えるから時間がかかるんです」とお母さんは仰ってましたが...。
それで、3つも分からない数があるつるかめ算をやらせてみると、さすがの彼も苦戦した。
それで、その理屈を脳に沁みこませるために、こういう資料を用意したんだ。
お姉ちゃんが気に入って学校の帰りに塾みたいに通っているのを見て、
好奇心に駆られて遠いのにやって来たんだけれど、思惑通りに彼も伸びちゃった。
結局、難なく進学校に合格し、最終は東大の理Ⅰへと進んじゃった。
当時は、イチロー選手もオリックス・ブルーウェーブスに在籍していた。
今は、シアトル・マリナーズを経てどこだろう？
[例題1]
シアトル・マリナーズのイチロー選手は、オールスター前の前半戦で、
合計97本のヒット（2塁打も3塁打も本塁打も含まれます）を打ちました。
このうち、普通のヒット（単打と呼びます）は47本で、2塁打と3塁打の
本数の比は2:1だったそうです。
普通のヒット（単打）を1塁打、本塁打を4塁打として計算すると、
全塁打数は187塁打になりました。
さて、イチロー選手の2塁打数、3塁打数、本塁打数をそれぞれ求めてください。
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■脳細胞のステップ1・・・分かることから処理していこう！
ヒット（1塁打）が47本だから、
全塁打数のうち、1×47＝47塁打はヒットによる塁打数だね。
全塁打数187塁打－単打による塁打数47塁打＝140塁打
この140塁打が、問題となる2塁打・3塁打・本塁打を合わせた塁打数になる。
一方、ヒット数はどうだろうか？
97本の全ヒット数のうち、47本が単打だから、
2塁打・3塁打・本塁打を合わせたヒット数は、97本－47本＝50本ということになるね。
この時点で、「単打」は今後いっさい、君の頭の中からゴミ箱に捨てればいいのだよ。
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