子育てって「こうしてもああならない」もの!
子育てって「こうしてもああならない」もの!
仕入れただけの「こうすればああなる」情報を付け焼刃でいくら実践しても、それよりも、普段の親の生活態度から受ける影響の方が容易に沁み込みやすいということを示しています。
また、これらの報告を耳にして、子どもに勉強する気になってもらうために、小学生の
お子さんなら「読み聞かせを始めるぞ!」「英語に触れさせるぞ!」「ニュースについて子どもに話をするようにしよう」と決意されても、目論見通りになってくれるかというと、そうは問屋が卸しません。
これらのプラス要因は、ぶっちゃけた話当てはまらない場合も多々あります。
こういった統計データによって、しばしば見落とされ錯覚させられてしまうのは、
統計学では常識なのですが、「相関関係と因果関係は違う」ということです。
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最悪を避ける関りが子どもの信頼を取り戻す?!
- 受け入れる子どもの側の成長の相違、親の観察力の相違、親子の信頼関係の相違などに基づいて、
- 親が何もしなくても勝手に意欲の源泉を見つけてくる子
- 親の働きかけ一発で運よく功を奏す子
- 親が百働きかけてその内の一つが功を奏す子
- 親が百働きかけても全く功を奏さない子
と様々であること。
- さらに、それぞれのアプローチに対して即効性のある場合もあればじわじわと効いてくる場合 もあることを視野に入れながら子どもさんを観察していくことが必須であること。
これら2点を視野に入れないで、「こうすればああなる」という世間の噂話の形だけに囚われて性急な結果を求めているという点に一つの原因があると思われます。
その心は、子どもそこのけでの親の独りよがりとしての「ああしたい」があります。
そうではなく、むしろマイナス要因を出来るだけは排除することに注目することの方が
より本源的なアプローチが見えるのではないでしょうか?
プラスを追い求めることよりもマイナスを無くすることを追い求めること。
『最悪を避ける』『最低限を確保する』考え方ですね。
ここに目を向けると、どっこい子どもにひたすらプラスを求めている親の身勝手ぶりが鮮明に見えてきます。
考えてみれば当たり前のことではないでしょうか?
プラスを要求するということは、そのプラスが「あんたには出来てるのかよ!」って問い返しを受けることです。
親が惰性で生き生きと生きていないのに、子どもにだけ勉強しろだの意欲を持てなどと言われても…ですね。
ご自身を思い出されても、親に対して一番嫌悪したのは、矛盾する態度や首尾一貫性の無さではなかったですか?
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