難関中学算数過去入試問題:愛光中学
「速さの問題(旅人・通過・流水)を無理なく通過する
~愛光中学:通過算に見せかけた速さの問題によせて~」より
[例題3]
一定の速さで走っている列車がトンネルを抜けるとき、列車の中を列車の進行方向に毎秒1mの速さで歩いているA君はトンネルの中に32秒間、逆方向に毎秒1.5mの速さで歩いているB君はトンネルの中に36秒間いました。
列車の速さは毎秒何mですか?
また、トンネルの長さは何mですか?
-愛光中学 過去入試問題より-
■「速さ」 はじめの一歩
「速さ」に関する問題は、算数の中でも特に重要な部分になっているね。
僕が入試問題の出題者だったとしても、必ず問題として出したい部分なんだ。
「速さ」と「道のり(距離)」と「時間」の関係について、
君がよく分かっているかどうかをどうしても見たいためなんだね。
だから、最初に言っておくね。
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「速さ」に関する問題は、
「速さ」と「道のり(距離)」と「時間」の3者に関する
関係を理解しておくことから始まり、それがすべてだ!
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ということを頭にいれておいてほしいと・・・。
[脳細胞1]
とにかく、どういうことなのか?
を[ビュー]=マンガを書きながら整理してみる。
そのことが大事だね。
やはり、この物語の始まりはどこだ?
ということが問題だね。
時間や早さを扱う問題は、「どこからどこまで」をはっきりさせておくことが理解する上では絶対に必要なことなんだ。
文章をしっかり読むと、「トンネルの中に○秒間いました」と書いてある。
ということは、この物語の始まりはトンネルに入った瞬間だということになるね。
A君とB君は別々の場所にいて、別々の時間にトンネルに入ったと考えると、
なんだか考えることが多くてややこしくなりそうだと僕は思った。
そこで、僕は、A君とB君は同じ場所にいて、同じ瞬間にトンネルに入ったと考えた。
それを表した、スタート時点のマンガを描いてみた。
列車の中央にA君とB君は背中合わせに立っており、列車の中央がトンネルに入るや否やA君とB君は矢印の向きに歩き始める。
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