算数:夏休みに基本を鍛える(19)~ラ・サール中学校
ラ・サール中学校過去入試問題より・・・どこかがおかしい!
ラ・サール中学校は、鹿児島市にありますが、知らない人はいないほど全国区で屈指の進学校であり、カトリック系男子校です。
「せごどん」のお膝元であり、おおらかな環境での寮生活、カトリックが母体などのプラス印象が多いためでしょうか、九州以外の生徒さんも結構たくさん居られるようですね。
さて、下の過去問題は、「さすがにラ・サール!難しいな!」と感じられたのではないでしょうか?
「基本を鍛える」とは言えないのではないかと思われる方もおられるかもしれませんが、日本語を正確に式にするという基本の訓練の大切さに変わりはありませんし、この問題にしても、大人の介助によって式にするところを見せつけられれば、普通の子でも理解はできるはずのものです。
介助によって理解できるということは、自力で解決する可能性があるということです。
ということもあって、私は昔からテンションが上がるような学校の過去問題を平易に説明するという戦略を好んで取ります。
ラ・サール中学校を受験するような子にはいないと思うのですが、一般的には、問題に
出てくる数字を単に感覚とか勘とかで、かけたり割ったりするだけの子が非常に多くみられます。(学生時代のH学園での指導経験より)
単位というものを無視しているという要素以外には、ひとえに、当たり前の作業をすることでゴールに近づくことの経験を身をもってさせられていないかということの現れだと考えています。
算数の基本を鍛える問題(19)
P,Q間を運行するバスA.Bがあって、それぞれ毎時81Km、毎時90Kmの速さです。
あるとき道路工事があって、その工事区間では、A,B同じ速さでじょ行運転をしました。
そのため、A,Bはそれぞれ予定より26分、27分おそく着きました。
工事区間は何Kmですか?
確認しておきたいポイント
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