何故ルート√を勉強しなくちゃいけないの?
このように尋ねられると、尋ねる人の真意というものがいろいろあって答える方も難しいんだね。
だから、対話しながらどういう角度から答えてあげるのがいいのかっていうことを絞りながら答えるのが本当は一番いいんだと思う。
とは言っても、ここではそうも言っておられないから、いくつか予想される範囲で話を進めていくよ。
現代文明はサイン(sin)・コサイン(cos)・ルート のおかげ!
もし、君が「ルート なんて知ってても将来何の役にも立たないのに何故勉強しなくちゃならないの?」
という意味合いで尋ねているのであれば、まず次のように逆に尋ねるよ。
昔、僕が高校生の頃にも『受験生ブルース』ってフォークソングが流行ったんだけど、その中に「サイン(sin)コサイン(cos)何になる?おいらはおいらの道を行く」って歌詞があったんだね。
でもどうだろう、僕なんかはサイン(sin)コサイン(cos)やルート がないと仕事にならなかったよ!
大工さんや木材屋さんは、曲尺(かねじゃく)という直角の物差しを使っているんだけれど、その裏側の目盛には 倍の目盛がふってあって、丸太からどれぐらいの正方形が取れるかが一目で分かるようになっていたりする。
何の役にも立たないという世間の無責任な話を本気にしちゃってほしくはないね。
サイン(sin)コサイン(cos)やルート があるからこそ、
これだけ便利な生活を君たちもしていられるんだよ。
でも、先生は理系だからでしょ。おいらは端から文系行くつもりだから必要ないじゃん
・・・
最後に言っておこう!
サイン(sin)・コサイン(cos)・ルート を勉強しておくと、丸いデコレーションケーキを
かなり正確に3等分・6等分・12等分できる達人になれる!(笑)